キリマンジャロ      世界一周初の登山!

 

数々トレッキングはしているけれども、 海外でサミットを目指した登山は初めて。

しかも、それがアフリカ最高峰

半年前にヒマラヤの5500mまでは行ってるので、 キリマンジャロ5,895mは余裕っしょ!

5日間だし!!ちょっと高いだけだし。すぐ帰るし。

って想像はしていましたが、なんてことは無い。 超絶ツライ!!

やっぱり死にかけました。

高いところって、飛び降りれば当然死んじゃうけど、ただ居るだけで命が削られていく感覚。

前回のヒマラヤで経験したけど、どんどん弱って、頭とか痛くなって、吐き気がしてきて、めまいがしてきて、感覚が無くなるほど寒くて。

僕に関しては登山を始めてたったの3年ちょっとだけれども、

ありがたいことになかなか行けない場所に行かせてもらっているけれども、 頂上で泣いちゃったのは初めてでした

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僕等が選んだマラングルートは最短距離の最短時間で頂上までたどり着ける、とってもリーズナブルなルート。

それ故に、急に高度を上げなければならないので、十分な高度順応ができなかったり、あまり美しい景色が見れる訳ではないキリマンジャロ登山において、見所が最も少ないルートの1つと言われています。

でも、良いんです! 記念登山だから。

頂上を踏めさえすれば!!!

 

僕等の登山隊は僕等2人と、宿で会った同じく世界一周中の今は休業中のロッククライマーのヒロ、ガイドのデイビッドとピーター。

そして、コックの同じくデイビッドと、ポーターが多分6人(2人位しか見ていない)の計12人。

 

登山道入り口では人気?のアジア人と記念撮影をしたがるタンザニアの女子大生諸君らと記念撮影。

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特に女性は人気が高いらしい!

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初日の宿泊所マンダラハットまでは約3時間。

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登山道の入り口を通り、樹林帯を行く。

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綺麗に整備された道。

 

5日間通して本当にゴミのほとんど無い、日本の山よりも数段キレイな山。

それもそのはず、キリマンジャロにはペットボトルすら持ち込み禁止。ゴミは全てポーターの人達が持ち帰ってくれる。

さすが世界遺産!富士山も早くそうなれば良いのに。でも、キリマンジャロは入山料だけで600ドル以上。富士山とは違いますね。

 

マンダラハット到着後の記念撮影。

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左がロッククライマー休業中のヒロ。

 

そして、マラングルートだけは山小屋を使うことができますが、とても綺麗!

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狭いけど十分!

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初日は山小屋に着いてからクレーターを見に行きます。

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真ん中が登山ガイドで僕等が登山ツアーをお願いした「Summit2SandSafaris」のディレクターのデイビッド。

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途中、可愛らしい動物が僕等を覗いています。

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山小屋には猿が訪ねてきます。

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1日3食、コックのデイビッドが美味しい食事を用意してくれます。

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毎回食べきれない量の野菜たっぷりの料理。こんな山の中で美味しいものが食べられるのは幸せです。

山小屋からは毎日雲海が見えます。

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そして、次の日は低木地帯や花、独特の植物を見ながらのハイキング。

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約4〜5時間。 2日目の目的地ホロンボハットに到着。

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左は前述したガイドのデイビッド。右もガイドのピーター。

ここはすでに富士山よりも上。

ここから徐々に高度障害が現れ始めるが、僕等は問題無し。ヒマラヤの経験が役に立っている。

 

1日目と2日目のハットは非常に快適な個室の様な感じになっているが、 2日目は中国人の人と同じ部屋になる。

彼はここにもう1日滞在して高度順応する様だが、すでに頭痛がツラそう。

3日目、僕等が目指すアフリカ最高峰のキボ峰

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と、もう一つのキリマンジャロのピーク・マウエンジ峰

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を眺めながらの登山。

この道の途中にある川が最後の水汲みポイント。

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必要な水はこの川からポーター達が汲んで次のキボハットまで運ぶことになる。 とても貴重な水源。

でも、今は乾季なのでここの水源は枯れている。

なので、実際にはもっと手前からポーターは水を運んできてくれている。

4時間程でキボハットに到着。

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キボハットからもマウエンジ峰の眺めが良い。

キボハットのベッド。大部屋。

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ここはすでに4700m超。滞在時間は短いほど良い。

なので、昼過ぎに到着し、食事と仮眠を取り、夜中の12時過ぎ、いよいよ頂上アタックを開始する。

僕等はなかなか寝付けずに2時間程しか睡眠を取れなかった。

でも、頭は意外とスッキリし、倦怠感はあるものの、高度障害の症状はそれほど無い。

イケる!!

と、思ったのも束の間。

 

ここからひたすら5時間弱、極寒の中5600m超のギルマンズポイントを目指すが、さすがに辛い。

寒さのため、長時間休むのは危険。身体がすぐに冷えてしまう。

フリースやダウンジャケット、ダウンパンツをはき、さらにレインウェアまで着ているが、止まるとすぐに身体が震えだす。

とても長く感じた。登っても登ってもギルマンズポイントに着かない。

もうダメかと思うと同時くらいに、予定より30分程遅れてギルマンズピークに到着。

暗い、寒い。酸素薄い。

ここからはヒマラヤでも経験して無い未知の高度。

妻はこの頃から酸素が足りなくなり、思った様に歩けなくなる。

クライマーのヒロも高度障害でツラそう。

なぜか僕だけは順応できていてしっかり歩ける。 ギルマンズポイントに着いてからテンションが上がり始めた。

ステラポイントに到着するあたりで太陽が出てくる。

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あともう少しだけれども、写真を撮ったりする余裕はほとんど無い。

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ガイドのピーターに支えられながら歩く妻。

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ほとんどの登山者は自力で歩くのが難しくなっているし、

一説ではマラングルートから頂上にたどりつけるのは約半数。

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氷河を眺めながら、ひたすら歩く。

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見えてきた!

 

そして、 アフリカ大陸最高峰。キリマンジャロのキボ峰、ウフルピークに到着!!

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涙が出てきた。

辛かったからじゃない。歩けなくなってから2時間。フラフラになりながらも、ガイドと共に根性で登り切った妻に感動した。

(私も生まれて初めて登頂して泣きました。とゆーか、下ってくる他の登山者から「あと少しだ。頑張れ!」って言われてすでに泣いてましたが。ほんとッ苦しかったぁーT^T))

もうこれ以上登らなくて良いんだ。

そう思うと、またテンションが上がる。

帰りの途中、モシの宿で会った日本人のバックパッカーカップルのリョウ君とユキさんに会う。

彼らは僕等よりも1日前に出発し、違うルートからピークを目指していた。

頂上で会えることを約束していたが、会えて本当に嬉しかったし、なんだかほっとした。

そして、下山。

 

だけど、下山がこれまた強烈にツライ!!

急な砂利道を一気に1000m以上下山。一歩一歩、身体に伝わる衝撃が残り少ない体力を奪っていく。

長い。

キボハットに戻ったのは10時過ぎ。約10時間、朝食も取らずに歩きっぱなしだった。

1時間程仮眠し、昼食を取り、更に1000m以上下のホロンボハットまで戻る。

キボハットは標高が4750mなので、高山病が酷くなる危険性がある。

一刻も早く標高を下げなくてはならない。

何とか、本当に精魂使い果たしホロンボハットに到着したのは15時過ぎ。

 

泥のように眠り、次の日、高山病の心配がある人を乗せるレスキュー車が出るとのことで、ガイドの計らいで僕等も便乗させてもらうことに。

こうして、人生で一番辛く楽しかった5日間キリマンジャロ登山が終わりました。

 

僕等だけでは登り切ることは無理だったかもしれない。諦めるには十分すぎるほど辛かった。

ガイドの誠実な対応と、友達たちと励まし合い、頂上で会うことを約束していたからこそ登り切ることができたと思う。

皆さんありがとう!!

良い思い出ができました!!

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