2016年1月7日
今日はイスチグアラスト＆タランパヤ国立公園までドライブ。
・・・気が進まない。
その理由は、・・・・マニュアル車！！
昨日、国立公園に行くために車をレンタルした。
昼に1度店まで行き、予約だけ済ませ、20時に再度訪問し、車を受け取りに。
支払いを済ませ、道に置いてある車に乗り込もうとしたら、何とマニュアル車！！
やってしまった。(T T)
南米はまだまだマニュアル車が多いらしい。
車を運転すること自体約1年ぶりなのに、アルゼンチンは左ハンドル。しかもマニュアル車。
左ハンドルは12年ぶり。マニュアルは11年ぶり。
案の定、エンジンをかける時にクラッチを切らずにエンスト。
半クラの位置をつかめずエンスト。エンスト。。エンスト。。。
エンストの度に車が少しずつ前に出るので、道路を封鎖してしまいクラクションをプースカ鳴らされる。
ここは街のど真ん中。バスやらタクシーやら、かなりの交通量。
しかも、アルゼンチン人は運転が荒いときている。
ヤバい。泣きたくなってきた。
妻も助手席で不安がっている。
(いっそ、Uターンして車を返した方がいいのでは…大汗)
無数にエンストを繰り返し、交差点で発進できないこと無数。クラクションも無数に鳴らされ、3キロ離れた宿に、ほぼローギアだけを使い、何とか這うように到着。
そして、バックギアの入れ方がわからない。
ヤバいヤバいヤバい。。。
せっかく借りたのに、もう運転したくない。
その夜、マニュアル車の運転の仕方のうんちくをネットで検索しまくり、頭に叩き込んだ。
身体がだんだん思い出してきた。
でも、不安からあまり眠れず。夢にまで出る始末。
4時起床。
朝ごはんを作りながら、昼のお弁当も作る。
荷物の整理も終え、朝6時宿を引き払う。
運転席に座る。
不思議と緊張が無い。
クラッチを切り、エンジンをかけ、ローギアにし、ハンドブレーキを下ろし、半クラにする。
当然、車は動き出す。
イージー！EG！！超簡単じゃないか！！！
運転方法さえ頭に入れてしまえば何てことはなかった。
10年以上経ち、忘れてることが多すぎた。
左ハンドルだが、ほとんど気にならない。
この辺は10年間ほぼ毎日運転していたので対応できる。
15分程で街を抜け、R40をひたすら北上。
アルゼンチン人は国道でも平気で100キロ以上出す。
まぁ、国道の制限速度は80キロだし、場所によっては110キロのところもあるし。
だだっ広い荒野にある片側1車線ずつの道路をひたすら170km程北上し、
警官に止められる。
ヤバい！検問か？？国際免許無いぞ！！！
何か言っているがわからない。英語で話してと言うと、もう1人の警官が「ライト点けろ。」だって。
アルゼンチンでは、昼間でもライトをつけて運転している。
免許のことには触れられず、事なきを得た。
そこから東に40km。
その後R150を70km。荒涼とした、風や雨によって不思議な形に削られた山々の隙間を進む。
すれ違った車はほんの数台。僕等の前後に車は無い。
山道に入り、グネグネ進んでいると、雨と濃霧で視界が真っ白になる。
雷も鳴りまくっている。
出発からノンストップで4時間。
サン・フアンの街から280km離れたイスチグアラスト国立公園に到着。
大雨。。
本日雨のため休業だって。
博物館もやってないし。
職員に聞いたら、トイレとカフェテリアは開いてるよって。
ってゆーか、ここんところ天気が悪すぎて2日間営業してないし、明日もダメらしい。
可能性があるのは明後日とのこと。
僕等は今晩コルドバに向かわなければならないので無理ですね。
諦めて、タランパヤに向かう。こちらも雨のために休業かもしれないが。
東に車を走らせる事20km。
何故かこんな車が少ない場所に渋滞がある。
道路を川が横切っている。
通行不可。
タランパヤに行く事もできず。
終了！！
４時間かけてここまで来たのに！！どっちも行けず！！
アコンカグアも雪が多かったし、天気が安定しなかったけど、
今年はエルニーニョの影響がかなり出ている様ですね。
ま、いっか。
久々に車運転できたし、アルゼンチンでマニュアル車運転したのも良い記念になった。
マニュアル面白かったし。
日本に帰ったらマニュアル買おうかな〜
再びイスチグアラストに戻り、少し雲がなくなってきたので写真を撮り、作ってきたお弁当を食べる。
レンタカーを返すまで十分時間もあるしそのまま真っ直ぐ帰ってもつまらないので、
遠回りして、景色が良いと言わ道を通って帰る事にした。
R150を西に70km、R40に入りさらに40km。
来た道を戻る。
途中、眠すぎて1時間程車を止めて仮眠。
そこから再びR150に入り北西方向に向かう。
30km程進むと山道に。
景色は何も無い、乾燥した、地獄のような。
人が生きていけるはずも無いであろう場所。
かなり細い崖沿いの道をすすむ。ガードレールも無いし、山側は崖くずれしていて道も更に狭くなっているし、道には石や岩がたくさん転がっている。古い道。
でも、交通量は少ないので、対向車線から車が来なければ問題無く運転できる。
すれ違うのはちょっと怖い場所もあり。
その道を40km程進むと突然、湖とトルコのカッパドキアの様な絶景が！！
素晴らしい自然の力。造形美。
一体どうしたらこんな物ができるのか。
そこからの道は数kmに渡ってひたすら美しい。
国立公園には行けなかったが、この景色が無料で観れるなら大満足！
本当に素晴らしかった。
大満足で車を走らせていると、San Juanまで213kmの標識が。
今は17時半。
ん？20時までに間に合わないぞ？？
そっからはとにかく休憩無し、山道も90キロ近いスピードで走らせた。
R150を30km程走り、R149を100km、R436を30km、R40を60km。
一気に走り抜けた。
ガソリンを入れ、レンタル店に着いたのは丁度20時。
ギリギリセーフ！！
トータル688km、ガソリンは丁度40L。
たぶん11時間近く走ったんではないでしょうか？
1日ではキツイですね。
本来なら2日、もしくは運転できる人が2人いる方が良いと思います。
1日で東京-広島、もしくは東京-函館間を移動した事になりますからね。
あと、AT車限定免許の人は、レンタル前に要確認です！！
車を返し、バスターミナルまで歩き、22時の夜行バスでCordoba（コルドバ）へ。（CATA社 650ペソ）
国立公園は行けなかったけど、サン・フアンでゆっくりし、ドライブし、見た事もない自然の造形美を満喫しました！
posted by Takumi
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