2015年10月20日

マチュピチュへの道、サルカンタイトレイル初日

 

クスコからサルカンタイトレイルの出発地点のモレパタ村(Mollepata)へのバスが、

クスコ北部のアルコパタ(Arcopata)のバスステーションから、

朝5時に出るとのことで(週5便、水・木運休と宿の人は言っていた)、

4時半過ぎに宿を出発。

 

5時前にステーション(と言っても、ただの道端)に到着。

(このステーションはクスコの街の一番標高が高い所にあるので、おそらくどこから行ってもかなり急な坂を登ることになります。時間に余裕を持って!)

 

すると、「オリャンタイタンボに行きたいのか?違うのか。。モレパタなら向こうだ!」的な感じでコレクティーボ(乗合バス)の運転手に声かけられるので、

目的のコレクティーボはすぐに見つかります。

 

モレパタまでは15ソレス。地元民と同じ金額。

 

コレクティーボは5時ちょうどに出発!

約2時間の道のり。

 

標高2,800mのモレパタ村(クスコは3,400m)に7時に到着。

GR014601

 

コレクティーボで隣になった片言の英語が話せるおっちゃんに、

「サルカンタイ行くのか!そうか!!飯はまだだろ?向こうにレストランがあるぞ!」
と親切に教えてもらえたので、ちょうどお腹も空いてたし、向かう。

 

するとレストランの中からさっきのおっちゃんが「ココだ!」と手を振っている。

そこは、おっちゃんが経営している宿兼レストラン。

 

メニュー表を見る。

American Breakfast 15ソレス

Continental Breakfast 10ソレス

 

高い。

 

 

一番安い「タマゴサンドイッチ」、7ソレスを注文する。。

(ちなみに、クスコの市場では5ソレス約190円でペルーの庶民料理ロモサルタードやスープスパがお腹一杯食べられます。僕等は毎日市場で飯を食ってます。)

 

出てきたサンドイッチは、、、

 

小さくて平べったいバーガーパンに、

これまた小さくて平べったい目玉焼きが挟んであるだけ。しかも1個!!!

素材の味を生かして味付け無しのシンプルな一品。

 

完全にヤラれた。

 

それまで饒舌だったおっちゃんは、

サンドイッチを出して以来、僕等に目を合わせることすらしなくなった。

 

ク〇ジジイ!!

 

グルのババアが、

「セニョーラ!こっちにおいで!!」

と怒り心頭の僕等を呼び、行ってみると、

 

巨大なハムスターみたいな可愛いヤツがたくさん、草を食べている!

IMG_4896

可愛いなぁと和んでいると、その上には、ハムスターみたいなヤツが皮を剥がれ、ぶら下げられ、乾かされている。

IMG_4895

これはペルーの伝統料理で、お祝いの時などに腹の中にハーブを入れて丸焼きにされる「クイ」という生き物。

市場で丸焼きにされてるのを何度も見ている。

 

丸焼きにされるためにぶら下げられている仲間を見ながらも、大盛な食欲を抑えきれず、もりもり草を食べる。

近い将来ああなることが分かっていても、止められない食欲。

本能とは言え恐ろしい。若干テンションが下がる。

 

出発準備のできた僕等からきっちり紅茶代3ソレスを含む20ソレスを要求し、

ホクホクになったクソジジイは

「道はあっちが良いぞ!ずっと右側の道を進んで。6時間くらいだ。」

と、笑顔で教えてくれる。

 

みなさん。

この角にあるレストランにはくれぐれも気をつけて下さい。

IMGP3691

 

8時、歩き始める僕等。

GR014605

今日は標高2,800mのモレパタから3,800mのソレイパンパ(Soraypampa)のキャンプ場まで約20キロの道のり。

GR014604

 

とても美しい景色!

IMGP3727
歩き始めて数時間でTukarwayという雪を纏った高峰が正面に現れる。

IMGP3744

めちゃめちゃ気持ち良い!!、、、が、荷物重過ぎない??

 

ツアー客が車でどんどん僕等を置き去りにしていく。

砂煙を巻き上げながら。

 

4時間進んでもまだ半分も来ていない。

 

ひかりさんのスピードが遅くなる。

 

僕に荷物をいくらか移し、再び歩き始めるがスピードが出ない。

ずーーっと緩やかな登り(たまに急)の上に、だんだんと酸素が薄くなっていく。

 

もうダメだ!昼飯!!

リマのスーパーで手に入れた、醤油をツナ缶にかけて食パンに挟む。久しぶりの和風テイストにしばし落ち着く。

GR014609

再び歩き始める。気分が暗くなる。

 

6時間、7時間と時が過ぎていく。

シンドイ。。。

(キリマンジャロ登山も辛かったけど、この重荷のせいで体力がどんどん奪われていく。。辛い!)

ようやく8時間ほど過ぎて、今日の目的地が遥か遠くに見えるようになる。

 

まだまだあるな。

 

この頃には僕の体力が尽きかけて、20m進んでは休み、さらに20m進んではトレッキングポールで身体を支えて休み、

 

、、、、の繰り返し。

 

(何度、通り過ぎる車や馬に、あそこまで乗せてくれ!と頼もうと思ったことか。。。)

日が暮れる前の18時、何とかソレイパンパのキャンプ場に到着!

GR014620

 

明日は距離8キロ程歩きながら更に酸素の薄くなる4,600mまで登り、その後距離15キロ程歩きながら標高を1,900mも落とさなければならない。

 

テントを張りながら「足や身体はもつだろうか?」と話していたところ、
キャンプ場の管理人らしきおっちゃんが

 

「馬使う?80ソレス(約3,000円)でサルカンタイパスまで運んであげるけど?」

 

と言う嬉しいオファーが!!

 

もちろん「お願いします!!」

明日は朝7時に出発することに。

 

夕食にすっごく楽しみにしていた久々のラーメンを作るも、ほとんど喉を通らない。

早々に片付けを済ませ、寝袋に入る。

 

テントの外では、車でここまで来たツアー客の笑い声が聞こえる。

 

20時半就寝。

 

寝るって本当に気持ち良い!

posted by Takumi

 

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