2015年9月29日 朝6時
モシのキリマンジャロバックパッカーズホステルで長いことお世話になった同じくバックパッカーカップルのリョウ君とユキさん。
宿のオーナーと夜間警備のマサイ族の人と。
さよなら、モシ。最高に癒しの場所でした。
今日からタンザニアの北端のモシからザンビアの南端のリヴィングストンへ向かう。
所要時間3日、バス4本。
タンザニアとザンビアの国境付近の町「ンベヤ(Mbeya)」に向かうバスの集合時間は6時半。当然のことながら遅れ、7時15分到着、7時半発。
チケットは昨日購入。53000シリング(3000円ちょっと)。Mbeya Express社。
途中の道はキリンやシマウマ等を見ながらのバス旅。かなりテンションの上がルート。
でも、テンションが上がったのその時だけ。
到着予定時刻は12時間後の19時と聞いていたが、すぐにそれよりも時間がかかることは予想できた。
まず、遅刻してるし、距離は1200km以上。
途中ちょっと渋滞もしている。
そして13時間ばかし走ったところで、事故渋滞に巻き込まれ、ピクリとも動かなくなる。
アフリカの山道で、しかも夜。いつ回復するかもわからないので、大半の客は涼しい外で時間を潰す。
それもそのはず、このバスは何と横5列!サイズは普通の大型バスサイズなのでかなりキツイ。
さらにこのバスの不快度指数はかなり高い。
まず、アフリカ人の体臭。
日本女子はオヤジ臭について度々論じると思うが、(何を隠そう僕も30代半ばに差し掛かるので他人事ではないが、)
とにかく西洋人の体臭はかなりのモノ。若者からもガッツリとワキガ臭が香ってくる。なので香水もキツイ。
そして、アフリカ人。凌駕する。宿で「あの角を曲がったらアイツがいるな。」とか、
「さっきアイツがココ通ったな。」とか、わかるレベル。
もちろん人によってレベルは違えど、大半はかなり臭い。
狭い車内。最近は臭いに慣れてきたとはいえ地獄。
特に、長時間の移動で熟成されたマダムが振り撒く臭いで吐きそうになってしまった。
日本のおじ様、大したことないっす!!
次に、ゴキブリ!
何と、バスのエンジンが止まると中〜小型ゴキブリが無数に窓枠等、あらゆる隙間からカサカサ出てくる。もう、無数に。。
これには精神的にヤられた。
アフリカ人は車内で素手でチキンなど脂っぽいモノやジューシーな果物を食べ、時にその手を椅子等で拭い、
ゴミは外に放り投げるか、車内に放置。
チキンの骨やお菓子のカス、弁当の空箱や果物の皮が車内に散乱している。
それをエサにゴキブリが大量発生するんだろう。
自他共に認める無類のゴキブリ嫌いの僕。
深夜の真っ暗なゴキブリの巣に何時間も居ないといけないストレス。
久々に心から日本に帰りたいと思った。
そして、重病人が2人。
僕等の隣の3人掛けの席で寝ているおばちゃんは、苦痛に顔を歪め、喘いでいる。
そして、暑さからか上半身裸になり、さらに失禁している。
フラフラになりながらバスに乗ってきた男性は、ピクリとも動かず、顔を布で覆われ、2人の男性に担がれながら下車していった。
こんな環境に計22時間。9月29日朝7時半に出発し、翌30日朝5時半に目的地のンベヤに到着。
ンベヤのバスターミナルの環境はあまり良いとは言えない。
早く着きすぎた場合はバスの中で泊まれるとの噂があったが本当かどうか。
とにかく、僕らのバスはかなり遅れて着いてくれたおかげですでに朝6時前。すぐに次のバスを探せた。
ミニバスでンベヤから国境の町「トゥンドゥーマ(Tunduma)」へ。4000シリング。
7時発。乗り合いのミニバスなので超満員。
10時にトゥンドゥーマ着。
トゥンドゥーマの国境で出国手続とザンビアビザ(50ドル)をゲットし、
再びタンザニア側に戻り、Falcon社のバスでザンビアの首都「ルサカ(Lusaka)」に向かう。60000シリング。
トゥンドゥーマはかなり悪名高いぼったくりの町。
僕等もちょっとぼったくられた感はあるが、多分ダメージは少な目。
70000シリング以上出してバスを見つける人もいたり、偽のチケットを買わされたり。
定かではないが、もしかしたら50000シリングくらいが相場かも。
バスの前まで自力で行って、バスの前や中にいる正式なスタッフからチケットを買えばおそらく正規料金。
さらに、ザンビアの通貨クワチャは最近、旧通過のZMKから新通貨のZMWに変更になった。
旧1000クワチャが1クワチャに。しかも物価の変動が激しいらしく、計算が複雑。
2015年10月現在、大体1クワチャ=10円ちょっと。1ドル=11〜12クワチャが相場。
この複雑さを利用して闇両替がかなりぼったくりな値段で両替してくるので注意!
ちゃんとした銀行もあります(お金が無いことも多いらしい。その場合は気を付けて両替してください)!
バスの途中のパーキングにもATMはあります!
Falcon社のバスはンベヤまでのバスに比べ広く快適。普通のボロいバスって感じ。
ゴキブリが巣くう隙間も無さそう。
タンザニア時間13時、ザンビア時間12時発。
でも、アフリカ人が携帯を盗まれたらしく、それで1時間、スペイン人(今後数日一緒に生活する)がビザ発給していなかったのでさらに1時間、出発が遅れた。
でも、その後は順調に進み、翌10月1日深夜1時頃ルサカに到着。
ザンビア以南は「アフリカでは無い」と言われるくらい、経済的にちょっとは良いらしい。
確かに、道にある民家がタンザニア側と比べ綺麗でしっかりした建物になる。道も良かった。
ルサカのバスターミナルでは多くの人が地面に寝ている。一応屋根があるので雨は防げる。
ザンビアのトイレは大体がチップ式で1~2クワチャ。
このバスターミナルももちろんチップを取る(2クワチャ)が、何と、
顔を洗ったりするとかなり高額なペナルティーが科せられるらしい。
せっかく久々に顔を洗いたかったのに。。。(ザンビア人のおばちゃんは気にせず顔洗ってたみたいだけど。)
ルサカからリヴィングストンへのバスはShalom社やMazhandu Family社のバスがおそらく一般的なんだと思う。
6時からのバスがあり、一律120クワチャらしい。
でも、この時間チケットオフィスが空いていなかったので、fm express社のミニバスを選んだ。料金は同じ120クワチャ。6時半発。
このバスを選んで大正解!
出発時間まで車内で過ごすことができたので、アフリカ人達と路上で寝ないで済んだし、
大型バスよりも出発は遅くてもスピードが違うのでかなり早くリヴィングストンに着くことができた。
ルサカを6時半、定刻に出発し、12時半にリヴィングストンに到着。
そこからトゥンドゥーマから行動を共にしているスペイン人と一緒に目的の宿Fawlty Towers Lodge(ドミトリー12ドル、無料カフェやパンケーキ、無料WiFi)到着が13時。
9月29日6時に宿を出発し、10月1日13時に宿に着くまで計55時間、バス乗車時間45時間。総移動距離2785km。
北海道の先端から沖縄の那覇までの直線距離が大体2500キロなので、それよりも長い距離を一気にバス移動。
モシからなら有名なタンザン鉄道を使うよりもかなり早くリヴィングストンまで辿り着けることがわかった。
しかし、長かった。お尻が痛い。
もう2度とこんな移動はしたく無い。。
明日は世界三大瀑布の1つヴィクトリアフォールを観光してきます。
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