2015.9.3
超快適砂漠の『5スターホテル』を出発し、
一路エルタ・アレ火山を目指す。ここからは車3台。10人くらい。
宿をでるとすぐに子供達に取り囲まれる。
袋入りのジュース。フィリピンでも見たヤツだ。飲むか?としきりに聞いてくるが、どうやらチョコレートと交換したいらしい。
こんな暑いところにチョコなんて持って来るわけがない。
舗装された一般道を2時間程走り、ランクルはそのまま砂漠へと突入する。すでに気温は45℃。
立ちしょんすると、地面におしっこが落ちた瞬間に蒸発する。立ちしょんの証拠隠滅。 暑い~。。
でも、こんなところにも人は住んでいるんです。
しばらく砂漠を走り、途中野良ラクダや野良ダチョウを見ながら、
砂漠のど真ん中にある集落へ。何故こんなところに住んでいるんだろう。
日陰で昼食を終えるが、暑すぎる。ちょっと外へ。外が涼しいわけではないが。。
外を歩いていると結構住人が寄ってくる。アジア系は話しやすいんだと思う。
しばらく住民の若者と話す。
22歳で子供が生まれたばかりで、さすがに環境が悪いから母親と子供は違う町にいるんだとか。
彼らは少し英語が話せる。子供もたくさんいる。この砂漠のど真ん中に立派な学校があって、勉強できるんだとか。
木の棒で隙間だらけの家に比べ、明らかに立派過ぎる学校。覗いてみると大勢の大人たちが昼寝をしている。学校じゃないのか?
車は更に砂漠を進む。すると、また集落が。
彼らはしきりに水を欲しがる。そりゃそうだ。僕等は車で移動しながらも1日4~5L近く水を飲む。
しかし、彼らはそこで働きながら一体どうやってそれだけの水を得ているのか。わからない。。
決して舗装された道まで歩いていける場所ではない。たぶん死ぬ。
その集落からしばらく進むと、「世界一の悪路」と言われる道路を進むこととなる。
あたりは溶岩大地が広がっている。最初は深い砂地で、タイヤが取られそうになる。
次第にゴツゴツの溶岩の上を走る。
むち打ちになるんじゃないかくらいの激しい揺れが続く。
ガイド曰く、「エチオピアン マッサージ」
悪路を走る事1時間半ほどで、Erta Ale parkingに到着。
日陰で2時間ほど仮眠休憩、夕飯を食べ、19時に Erta Ale火山に向けてトレッキング開始。
ここからはラクダやラクダ使い、10人近いライフルを持ったセキュリティーと共に。
昼間は46℃、日が落ちて気温は下がって来たものの、たぶん35℃以上はあるだろう。
火口までは3時間。約9km、500mの登り。
なだらかだけど、気温が高いのと風の強さと暗闇の中でゴツゴツ岩場を歩くので、結構疲れる。
途中、毒を持った蛇が行く手を阻むが、上の上の写真の黄色いTシャツを着た老人が杖で叩き殺した。
暗いのに蛇が出るなんて恐ろしい。
22時30分、山頂のキャンプ地に到着。キャンプ地からさらに300mほど行くと、そこに火口がある!!
キャンプ地から赤々とした光が、そして時たま飛び跳ねる溶岩が見える!
中学の理科の時間に、赤々と燃えるマグマ、溢れ出す溶岩のビデオを見た時、
「マグマの中に入りたい。死んだらマグマに散骨してほしい 」と思ってしまったほど。。
テレビでしか見た事のなかったマグマが、本物が、ようやく見る事ができる!!
そこには、赤々、むしろ金色に輝くマグマが!
ボッコンボッコン飛び跳ねてる。
表面が固まっては溶けて、くっついては裂けて、静かになったかと思えばいきなり吹き出して。
面白い!
(旦那は他の女性2人からカメラの設定と撮影も頼まれて、忙しい。)
一通り写真を撮ると、みんなじっとマグマを見つめる。
ずーっと見ていても飽きない。
地球は生きているってマジマジと感じる。
アイスランドでかつてのマグマ溜まりの中に入り、そしてエチオピアで生きたマグマを見る事ができた。
大大大大満足!!!
2時間ほど見て、キャンプ地に戻った時は1時。翌日は4時に起きて再び火口を見てから下る。
キャンプ地といってもテントはない。地べたにマットと寝袋を引いて、3時間の就寝。ちょっと雨も降った。
翌朝、4時起床。眠い。3時間も眠れてない。
再び火口へ。
やっぱり飽きない。昨日とは違う部分が噴出している
次第に明るくなり、火口の全貌が見えてくる。
意外に小さい。
けど、迫力は半端ない。
6時半、下山開始。寝不足に太陽の暑さも加わって、しんどい。
ラクダも暑さで歩くのを嫌がっている。
2時間で下山し、朝食。そしてメケレへと帰路につく。
3泊4日のツアー、最初は500ドルで、めっちゃ高いなーと思っていたけど、
過酷な環境の中で、安全に、できるだけ快適にという配慮もあり、
そして何と言っても、めったに行く事のできない美しい・厳しい自然を見て体感できる、価値あるツアーだった。
その分、今までの旅の中で、本当に最も過酷なツアーでもあった。
すべての人にお勧めしたいとこだけど、、、いかんせん過酷。。
まぁ、心していかれる事だけお伝えしておきます。
でも、今後観光地化されると今のようなありのままに近い姿の地球を見ることができなくなるかも。
そういった意味では、過酷な今だからこそ超絶価値のあるツアーなのかもしれませんね。
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検索でたどりつきました。突然のご連絡、失礼いたします。
エルタアレ火山に行くことを検討している田中といいます。
ご質問させていただきます。
ご迷惑でなければ、教えていただけませんでしょうか。
・火山での撮影に必要なカメラについて、
何の機材で撮影されましたか?
暗いところで、動く光るものを撮ると、、、
一眼レフでないと難しいでしょうか。それとも、スマホ(当方iphone6Sです)でも大丈夫でしょうか?
一眼レフorコンデジorスマホ等、必要な品質レベルの感触を
教えていただけますとありがたいです。
・シャワー(体と髪を洗う)の頻度と、入り方、お湯か水か等状況はいかがでしたでしょうか。
・電源はありますか?ドライヤー、スマホ充電などができるかを知りたいです。
お手数をおかけいたしますが
よろしくお願いいたします。
田中さん
エルタアレ火山、検討してるんですね!
うらやましい。また行きたいです。
ご質問にお答えします。
カメラですが、
スマホと一眼レフ使ってました。
スマホはiPhone6ですか、良い写真は撮れません。
一眼レフはPentaxのK-3、レンズは同じくPentaxのDA18-135だったかと思います。これでは全然ダメですが、ベターな選択だと思います。
本来なら、環境耐性が強く、明るいレンズ。さらに三脚がベストですが、あの環境に持っていくのはとてもツライです。
なので、良い写真を撮るのはとっても難しいです。
カメラは気温と湿気で壊れる可能性大です。
防塵防滴の過酷な環境に強い、でも安いカメラをお勧めします!
なので、良い写真を撮りたければそれなりにカメラの勉強は必須ですー。
お風呂ですが、
僕らのツアーでは3泊4日で3回洗えました。
でも、1回はカップ2杯、1回はオケ2杯程度の水、1回は砂漠の真ん中の塩水の温泉(小さい死海です。男性は下着、女性はTシャツ短パン。混浴。もちろん洗えません)です。
飲み水は確保してくれますが、それ以外の水は期待しないでください。水は本当に貴重です。
たまに外国人が多めに水を使ってしまって、みんなに行き渡らなくなります。
ドライヤーはできないと思ってください。コンセントはありません。でも、ドライヤー使わなくてもすぐ乾きます。
スマホ充電もできません。必要であればモバイルバッテリーを持って行ってください。
本当に過酷な環境です。
何故こんなところで人が、子供が、赤ちゃんが生きていけるのか、日本人には理解できません。
とてもツライです。それを楽しめなければリタイヤです。
でも、僕らは何度でも行きたいです。
それほどインパクトの強い場所です。
覚悟して、過酷な環境を楽しんでください!!
きっと一生自慢になる素晴らしい体験になると思います。
返信ありがとうございます。田中です。
やっぱり、一眼レフが良いのですね。
>防塵防滴の過酷な環境に強い、でも安いカメラをお勧めします!
二律背反な感じで難儀ですね。笑 カメラ勉強しなきゃ・・・笑
3回洗えたのですね。
とはいえ、コップ2杯だともはや洗うって感じじゃなさそうですね。
大変なぶん、行く価値があることが
よくわかりました。
詳しくありがとうございました!
田中さん
そうですね〜。
たしかに難しいですね!
どうしても夜の火山のキレイな写真が撮りたいなら
一眼レフで。
夜の火山だけはソレナリでも満足できるならコンデジで。
どちらを選んだとしても、砂埃や湿気に強い機種にしてください!!
過酷ですけど、きっと一生忘れられない体験になると思います。
あと、エチオピアは南京虫多いので、安いホテルに泊まる予定でしたらお気を付けください。
楽しんでください!!