今はタンザニアのモシ。明日からキリマンジャロ登山ですが、
ブログは約20日前のエチオピア。
2015年8月26日の続き 中編
当初、エチオピアを訪れる予定はありませんでした。
スペインから直接タンザニアに入り、キリマンジャロ登山をする予定でした。
でも、どうしてもエチオピア北部のダナキル砂漠のエ
ルタ・アレ火山で本物のマグマが見たくて予定を変更してエチオピアへ。
ダナキル砂漠へはツアーでしか行けません。
アディスアベバから900km程北にある町メケレから3泊4日のツアーが出ています。
情報では、気温は50℃。ランドクルーザーでドライバーとガイドとライフルを持ったセキュリティ(エリトリアとの国境近くなので危険。さらにISの被害も。)、コック、大量の食料と水を車やラクダで運ばなければ到底行けない場所。超魅力的!!
メケレまでは2日かかるローカルバスと1日で行けるバスがあるらしい。
ローカルな方は240ブル(1ブル=約6円)、1日で行けるが460ブルのSERUM BUS。
Taitu Hotel内にSERUM BUSのオフィスがあると聞いたので行ってみることにした。
その前に僕等が泊まっているWuttuma Hotelで知り合ったブルックリンの彼にメケレまでの行き方を聞いたら「SKY BUSってのがあるぞ。1日でメケレまで行けるぞ。」と言っていた。
僕等がSERUM BUS?と尋ねると、「一緒かな」みたいな曖昧な返事。
(実際SKYとSERUMは別会社。2社とも1日でメケレまで行けます。)
Taituに行ってみると、SKYのオフィスがある。460ブルで1日でメケレまで行けるらしい。朝4:30にマスカル広場を出発し、13時間でメケレに着くとのこと。
クレジットカードが使えなかったので、ATMを探す。
Taituホテル内のATMは新生銀行のPLUSカードも使えるとのことだったが、いくつかあるATMは全て一時的に使えなくなっていた。
1人4~600USドルとも言われるバカ高いツアー料金もアディスアベバで用意したほうが良いという情報もあったし、タンザニアVISAも1人50ドル必要なので、ドルを作るためにTaitu内の銀行へ。
行員に聞くとドルを扱っているのは「Commercial Bank of EthiopiaのMain Brunch」だけだと聞き、向かう。
(ドルを作るにはブルからドルにしなければならない。円からは無理。しかも、おそらくエチオピア国内でドルに替えることができるのはアディスアベバのココだけ。)
ホテルから徒歩で30分くらい。
銀行に入り、ATMでブルを引き出す。Master Cardの国際キャッシング。1回の引き落とし額のMAX4000ブルを2回。合計8000ブル。それ以上引き出すことができなかった。
まだまだ足りないが、とりあえず8000ブルをドルに変え、残りは明日以降引き出してツアー代金はブルで支払えば良いと思い、8000ブルを握り締め両替カウンターへ。
「オフィスの中へ行け。」と言われる。
たぶん、額が大きいからだと思うが、偉い人(久米宏似)のデスクに通される。
僕「この8000ブルをドルに変えたいんですが。」
偉い人「68番カウンターだ。」
僕「68番カウンターの人がココに行けと言ったんです。」
偉い人「こんな大金何に使うんだ?」
僕「タンザニアVISAとかツアー代とかです。」
偉い人「こんな大金どこで手に入れたんだ?」
僕「この銀行内のATMです。」
偉い人「銀行内のATMは1日6000ブルが限度だ。」
僕「いえ、おろせました。4000ブルを2回。」
偉い人「そんなはずは無い。限度額を超えている。レシートを見せろ」
僕「レシートなんか出てきませんでした。調べてみてくれて結構です。レシートは出ませんし、8000ブルおろせました。」
PCをチェックしている。何か不満げに納得している。おそらく僕らが銀行内のATMで出金した確認が取れたんだろう。
偉い人「書類が無いとダメだ」
僕「どこでもらえますか?」
偉い人「68番カウンターだ。」
終始めんどくさそうに対応し、自分の非を認めない偉い人にイライラしながらも、渋々68番カウンターに戻る。
68番カウンターには大勢の人が列を作らず我先にと殺到している。
しばらく待つが一向に僕の番にならないので、
「両替用の書類をくれ!」と叫び続けた。
最初は変な目で見られたが、そのうち1人の客が「コレだ」と書類をくれた。
書類を記入し、再び偉い人のところへ。
「コレじゃダメだ。」と書類を投げ捨てる。
ちょっとムカッと来たが、丁寧に返す。
僕「どこがダメなんですか?」
偉い人「航空券のコピーを添付しろ。」
スペインからエチオピアに入ったときの航空券の半券を持っていたので見せるが、「これじゃダメだ」と言われる。
携帯に保存していたEチケットを見せると、「コピーして来い」と言う。
面倒臭!!
「他に書類は要らないんですね?コピーを添付するだけで良いんですね?」
と念を押し、面倒臭そうに首を縦に振るのを見届け、今回は銀行を去る。
とりあえず、砂漠ツアーは何とかブルで支払い、ツアーから帰ってきてから再度訪問し、VISA用のドルを作ることにした。
大量の現金を持ち歩くのは危険だと思い、あまり現金を持ち歩いていなかったのが仇になりました。
アフリカ等、クレジットカードがあまり使えない地域や入国VISA代が高い国を訪れる場合には、前もってドルやユーロを作っておいたほうが良いことがよくわかりました。
とりあえず、8000ブルをポーチにしまい、バスのチケットを買いに行くことに。
このとき、僕は小さなポーチに財布とトイレットペーパーを。
そして、携帯電話はGPSアプリを使って地図を見るのでズボンの前ポケットに入れ、常に手で抑えていました。
そこへ、毎度のように物売りが近づいてきた。
1枚のジーパンを持って、「買ってよ」と言ってくる。
今ジーパン履いてるし、サイズの分からないジーパンを道端で買うわけが無い。
いつものように笑顔で断るがしつこくついてくる。
そのうち、もう一人の男が奇声を上げながら僕に足を絡めてくる。なかなか止めない。
障害者なのかもしれないと思い、最初は優しく笑って見過ごしているが、しつこ過ぎる。
「やめてください。」と言うと同時に、僕の前ポケットの携帯が動く感触があった。
その瞬間、ジーパン売りはスリで、障害者を装っているこの男はグルだと気付き、
とっさに僕の携帯を引き抜こうとしているジーパン売りの腕を強く握って捻ってやった。
ジーパン売りは驚いて携帯を離す。奇声を上げている男を押しのけ、飛んで行った携帯を必死に拾い上げた。
逃げていく二人。
興奮のあまり「戻って来いよ!」と日本語で叫ぶ僕を妻が止める。
こうして、初めてのスリ経験は事無きを得ました。
僕らの後ろには何人か一般人がいたけど、知らん振り。
すぐ近くに警官がいたがちょうど死角になっていた。大声だしてたら警官に気づいて貰えたかもしれない。
沢山の情報が入った携帯。これが盗まれたら、たぶん泣く。もちろん情報のバックアップはPCに保存しているが、アフリカで果たしてiPhone6をすぐに購入できるかどうか。
良い勉強になりました。ヨーロッパが安全すぎて、かなり注意を怠っていました。
今回を良い教訓とし、残りアフリカ45日、世界一周250日ほどの旅を無事終えたいと思う。
エチオピア初日から災難続き。
長く大変な一日はまだ始まったばかりです。
続く
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