2015年8月26日。
いよいよ僕らのヨーロッパでの最後のイベント、LA TOMATINA(トマティーナ)当日。今年は70回目。
多くの人がご存知のように、大量のトマトを投げあう祭りです。
最高に狂った祭りです。
こんな経験は二度とできない、いや、もうしたくない!!w
めちゃめちゃ楽しいし、盛り上がる。そして、痛いし、臭いし、汚いし、寒いし、暑いし。もう、何が何だか分からないけど、笑って、騒いで。
※トマティーナは2013年からチケットを購入するシステムに変わっています。できるだけ早め(数ヶ月前)にネットでチケットを購入してください。
トマティーナはバレンシア地方のブニョル(BUNYOL)という小さな街で毎年8月の最終水曜日に行われています。
世界中から集まった5万人の人達が狂ったように170万トンのトマトをぶつけ合い、ドロドロのトマトピューレをかけあいます。
トマティーナは前夜祭から始まります。
(僕等はバレンシア近辺に宿を取っていたので前夜祭には参加していません。前夜祭の方がクレイジーだという噂も。)
火曜日の夜から水曜日の朝にかけて、飲んで踊って歌い明かす。
そして、26日。
古くなったTシャツにマジックで簡単にペイントし、ユニフォームに。
(トマトは世界をつなぐ!)
(優しく投げてね)
(トマトピューレ)
バレンシア方面からは地下鉄1番か2番か7番でSant-Isidre(サン・イシドレ)駅に向かいます。
イシドレ駅からRenfeに乗り換えてブニョル駅へ。約45分で片道3.7ユーロ。
往復チケットの購入をおススメします。
終了後、帰りのチケットを買うのに長蛇の列ができます。
この時期は増便されているようですが、それでも席に座りきれずに通路に座り、宴会を始めているグループもあります。
そして、本当に日本人だらけです!噂では5万人の参加者の内、1割が日本人だとか。
確かにどこを見ても日本人が目に入ります。
ブニョルについたら会場近くまで歩きます。
人に波に付いていけばOKです。
まずはチケットをリストバンドに交換。これが正式な入場券代わりになりますので、忘れないように。
2日前(つまり月曜日)の朝から24時間体制でチケット交換をしています。
当日だと少し並ぶので、余裕がある場合や前夜祭から参加する場合は事前に交換すると良いかもしれません。
駅近くよりも、入場口近くの交換所の方が空いています。
9時に入場口(検査場 危険物を持ち込んでいないか検査されます)があくのですが、その前に入念に準備をします。
・汚れて良い(捨てても良い)服。トマトでどろどろになりますし、最悪破られます。
・荷物は最小限に。そして、防水処理をして、身体にガムテープでくくりつける。
大量の水とトマトでぐっちょぐちょになります。また、スリが多いことと、もみくちゃにされるので、必ず身体にくくりつけること。電車代や飲み物代、荷物預け代を含
めても1人20ユーロくらいあれば十分。僕らは10ユーロ使ってません。
(お腹出してたら、通りすがりのおじさんにめっちゃ笑って見られた。。。恥)
・カメラは必ず防水で。確実に壊れます。
・汚れても良い靴で。足を踏まれるし、トマト池になってるし、たまにガラスの破片が落ちています。脱げにくく、動きやすく、汚れても良い靴を用意してください。
・水中眼鏡。強烈な勢いでトマトが顔面を直撃します。目をやられる人多数。お岩さんみたいになっている人も。必須です。
・着替え等(貴重品以外)は荷物預かり所へ。
普通の家や商店が荷物を預かってくれます。1~3ユーロ程らしい。僕等は入場口近くの3ユーロに預けました。
・着替えは必要だと思います。汚れたままだと電車に乗車できないこともあるとか。また、トマトは時間が経つと想像以上に臭くなります。
終了後、しっかり水浴びをしてトマトを洗い流し、服を着替えることをおススメします。痒くなったりするみたいです。
ここまで準備ができたら検査場を通過し、突入です!
9時に入場口が開き、会場となる通りの中心に石鹸でつるつるになっている5m程の棒の先にハモンセラーノが1本ぶら下がっています。
これをゲットした人はヒーローになり、ゲットと同時にトマティーナ開始の花火が鳴り、トマトを運んだトラックが入り込んできます。
ちなみに、ハモンをゲットできない年もあります。今年もハモンはゲットできなかったようです。
ハモンに参加できるのはごく一部の人だけです。その近くにいる人だけ。99%の人はハモンが取られるまでの間に場所取りをします。
僕等は中心部に近い、消火用の放水ホースの近くを陣取りました。
写真右奥にハモンの棒が。木がある辺り。遠くて見え難いんですが、すでに何人もの人が棒に登って挑戦しています。
このあたりはトマティーナが始まる前から放水(写真右奥の柵の中から消火用ホースで。近くの住民も水をかけてきます。)があったりして楽しい。
他の場所は熱気でムンムンとしているだろうけど、ここは水をぶっかけられまくるので寒い。
しかも、トマティーナの最中も放水されまくっているので、比較的トマト汚れは少ない場所だと思います。
トマトにまみれたかったら、中心部から離れた端っこの方が意外と良いのかもしれません。
帰りに端っこを通ると、強烈な腐ったトマトの臭いと、トマトまみれの人を多く見ますし、地面が血の池地獄のようになってます。
11時ちょっと前に花火が鳴り、約1時間、6台のトラックが通過し、2回目の花火がなるまで狂喜乱舞の場と化します。
最高に狂ってます。何が楽しくてトマトを投げるのか。
でも5万人全員が足元に転がるトマトを拾っては投げ、身体中にトマトがへばり付き、顔面に当たってメチャメチャ痛いけど、また投げ返す。
たったの1時間ですが、人生で経験したことも無い狂った祭りに参加でき本当に満足。
2回目の花火で終了!例外もいますが、皆ピタッと投げるのを止めます。
終了後、放水ホースで水をぶっかけてもらい、ある程度綺麗になったところで会場を出る。騒いでると狙って水をかけてくれます。
出るまでの間にトマトピューレをかけられて、またドロドロになる。
会場を出たら、何よりも優先して身体を洗い流すことをおススメします。
後になればなるほどシャワーの列は長くなるし、トマトは固まって取れにくくなるし、暑いので腐って強烈に臭くなります。
僕等は近くの畑にある灌漑用水の溝に入って洗い落としました。
ここは穴場だと思います。シャワーや民家のホースには長蛇の列ができています。
他にも穴場のプールもあるらしいので、比較的トマトがフレッシュなうちに穴場を見つけ洗い流してください。
その後、荷物を受け取り、着替えて、帰ります。(更衣室などないので、道端でタオルで隠してもらいながら着替える)
そして、日本人の知り合いにも遭遇!
世界一周前に『世界一周堂』さんの世界一周セミナーに参加したとき、同じワーキンググループにいた上野君。
彼も世界一周中で、かなりクレイジーな旅をしている。
彼はカメラマンなのでたまに仕事をしながら世界を回っている。うらやましい。。
注意:トマトは必ず綺麗に洗い流しましょう!
電車の中でちょいちょい洗ってない人を見かけますが、正直汚くて、臭いです。
ブニョルからサン・イシドレの駅まではほとんどトマティーナ参加者なので100歩譲ってOKですが、サン・イシドレからは一般の人と一緒に電車に乗ります。
しかも、噂では近くの人達(スペイン人全般?)は「あんなクレイジーな祭りに参加するわけ無い。」というスタンスらしい。
ほとんどが外国人か、バレンシア以外の土地の人らしい。
ですので、迷惑をかけないためにも、綺麗に洗い流し、着替えて帰りましょう!
宿についたら再度身体を洗浄。
綺麗に洗い落とさないとかゆくなります。
もう二度と参加したくない祭りですが、人生で1度は参加すべきクレイジーな祭りの一つだと思います。
是非!!
これにてヨーロッパ&周辺諸国編は終了。
次回からはアフリカ編です。
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