モロッコ2　トドラ渓谷と日本人宿

5月23日

モロッコ最大の目的の1つは、『サハラ砂漠での2泊3日テント泊』

メルズーガというモロッコとアルジェリアの国境近くの町からラクダツアーが出ている。

マラケシュから直接メルズーガまでバスで12時間かけて行っても良いのだが、

その途中のティネリールという町の近くにあるトドラ渓谷は絶景ポイントで、しかも日本人の方が経営している有名なドミトリーがある。

渓谷を眺めながらの軽登山ができ、しかも、ドミトリーの主人のりこさんが作る日本食が絶品と聞く。

急ぐ旅でもないので、2泊ほど立ち寄ることにした。

 

モロッコには3種類のバスがある。

・国営のスープラトゥールバス（SUPRATOUR）

・元国営・現民営のCTMバス

・民営バス

 

運行数は少ないらしいが、比較的安く早いスープラトゥールバスを選んだ。

営業所はマラケシュ駅隣と、メディナのドゥカラ門を出ですぐ、大きな通りを渡った交差点の近くにある。

この営業所は長距離バススステーションの中ではなく、徒歩2分ほど離れたところにあるので、

バスステーションの客引きや雑踏を避けることができる。（CTMはバスステーションの中）

21日のうちにチケットを購入（130DH　1600円）。

ネットで買うと何故か倍以上（ロンドンで予約したら20ポンド4000円要求された）の値がしたので当然キャンセル。

直接営業所に出向き購入すればもちろん正規料金。

 

23日8:30、チケットを購入した営業所前でバスを待つ。9:15バスが到着し、すぐに発車。

途中2回休憩・食事タイムがあり、どんどん砂漠に近づいてくる景色を眺めながら、

16:00ティネリールに到着。

事前にドミトリーに連絡しておけば、バスターミナルにドミトリーまでの迎えをよこしてくれる。

今日のホテルはココ。

日本人のりこさんが経営するMAISON D’HOTE　LA FLEUR。

以前は「ノリコの家」だったり「ALMOND」という名前だったらしい。

ドミトリーは1人1泊2食　WiFi,ホットシャワー付きで140DH。個室は160DH（2000円）。

今回は男性客しかいなかったので、僕等は個室に泊まることにした。

共有スペース

清潔で過ごしやすい。屋上も

絶景かな！！

僕等が到着したときは2人の日本人男性客がいた。

バックパッカー11ヶ月目のRIOさん。旅知識・経験共に豊富！こんなバックパッカーになりたいという理想形。

もう1人は、青年海外協力隊でカメルーンに派遣され、休暇をとってモロッコを旅しているA君。

カメルーンの苛酷な環境の中で2年近く活動をしているので、モロッコは天国と言っていた。

2人から貴重な情報を沢山頂き、久しぶりに夫婦以外の人と夜を過ごし、夕食を共にする。

そして、飯！

白いご飯！味噌汁！！めちゃめちゃおいしいハンバーグ！！！から揚げ南蛮！！！！

締めに日本茶とメロン、スイカ。至れり尽くせり。

すでに25日のティネリールからメルズーガのバスを予約していたので良かったが、

予約していなかったらここの滞在は2日では効かなかっただろう。。

飯美味すぎ！快適すぎ！麻薬です。危なかった。

これで簡単に酒を飲むことのできる国だったら最高だったのに。。。

今後も積極的にドミトリーに宿泊しようと決心した。

 

そして、ここでのもう一つの名物はもちろんトドラ渓谷。

ドミトリーから徒歩15分。激近。圧巻の峡谷を見物できる。

僕等はそのまま登山。

過去の宿泊者が詳細な地図を残してくれている。

前日の夜に、下山中に迷って散々な目にあったという話を聞いていただけに、地図とGPSを用意し、準備万端に。

登山者が少ないので（僕等が登ったときは1人も登山者を見なかった）地図かGPSが無いと高確率で迷う確立大！

（アプリ「Galileo」、「Maps with me」などオフラインでも使えるから超便利！！おススメします！！）

 

登山自体は登り・下り合わせて3時間前後。

こんな山登ったことない。荒涼とした山。こんなに瑞々しく無い山を見たことがない。砂漠が近い。

登頂。（標高は約2020m）

 

下山途中に、この山の最大のイベント、ノマド（砂漠と山を季節によって住み分ける人々）との触れ合いができる場所がある。

観光名所というわけではなく、優しいノマド家族がお茶をご馳走してくれる。

もちろんわずかばかりのチップは必要だが、それ以上にノマドのおじいさんの優しさと子供のかわいさに触れることができる。

ノマドの住まい。

寝室

子供がめちゃめちゃかわいい！

お茶をご馳走になる。そこらへんに生えている「タイム」というハーブのお茶。甘さと渋みが絶妙。

最後にチップ（相場は10～20DHくらい）を渡し、子供に登山道まで連れて行ってもらう。

さらにチップを要求してくるので、2DHで許してもらう。

なかなかにいい経験のできた登山だった。

 

下山し、ドミトリーに戻ると新たな日本人のお客さん、あしはらさんがいらっしゃった。

年齢は僕等のお父さんくらいの年代。畳職人をされているが、年に数回海外を旅している超達人。

おもしろい旅の話を沢山聞かせてくれる。

4travelというサイトで「チャウさん」という名前で旅行記を書かれています。

妻は既にこのブログの読者でした。偶然の出会い。

 

本日5月25日の夕方、名残惜しいけどのりこさんのドミトリーを後にし、チャウさんと共にメルズーガへ移動します。
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