アコンカグア登山 2015年12月14〜27日
12月20日(7日目):Nidoステイ
昨日、あんなに着込んで寝たのに、また寒くて眠れず。テントの内側にはびっしりと霜が凍っている。
朝食はインスタントのマッシュポテトとシミズさんがNidoにデポしてくれた玉ねぎスープをいただく。この日本製のスープの美味しいことッ(T ^ T)
今朝は天気が良いが少し風がある。朝方に何人かがサミットを目指して出て行った。ウシヤマ君も出て行ったようだ。
が、彼のテント横に、なぜかピッケルが置いてある。アイゼンは無くなっているのでサミットへ向かっていると思うが、忘れたのか??
そして初めて”ブツ”の回収も。(食事中の方ゴメンなさい)
*直接袋の中にするには、なんとなく難しそう。私が考えた方法としては
まず、トイレットペーパーを20〜30cmの長さに巻き取り地面に置く。風で飛ばされないように端を石で抑える。そしてお尻の位置を確認しつつ、ペーパーの上に用をたす。終わったら石を除けてペーパーの端を持ち上げ、さらに新しいペーパーで素早く包んで”ウンチ袋”に入れる。
こうするとウンチ袋も汚れず、手もさほど汚れずに回収できた。
この方法を眠れない中考え出していた。
ウンチ袋の口を縛って、テント脇に石で抑えて置いておくと寒さで凍る。ので、それほど不快な感じはしない。むしろ山を汚さないで済むので見た目に綺麗になり気持ち良い。
13時頃にウシヤマ君がNidoに戻ってきた。登頂していたのなら早すぎる、と思っていたら、案の定ピッケルを忘れて大トラバースを渡れず引き返してきたとのこと。
昨日降りてきたシミズさんも、トラバースはアイゼン・ピッケルがないと死ぬよ、と言っていた。
夕方、レンジャーに天気を聞く。
21、22日は風が強く、23日から良くなり24日がベストだと。あと2日間はここに滞在しなければならない。
食事の準備はテントの中で。本当はダメなんだけど。風が強いと前室でも火が消えるし、何と言っても寒いので注意しながら中で作る。
*高所・寒冷地ではホワイトガソリンの方が良いらしいが、私たちは普通のガス缶を持って行った。Nido(5,560m)でも問題なく使えた。ただし、ライターは3つ持って行って2つは使えた。点いたり点かなかったりするので、何個か持って行った方がいい。
12月21日(8日目):Nidoステイ(Colera往復)
靴下3枚履き、厚手ダウンの中にフリース1枚追加し、プラティパスにお湯を入れて湯たんぽ代わりにし、薄手のブランケットを下に敷いて寝たら、なかなか暖かかった!が、夜中に左後頭部が痛み出して眠れず。
ロキソニンを飲んでなんとか眠りにつくことができた。今まで高所に行くと同じ場所が痛むことがあったが、こんなに痛くなることは初めてだった。ちょっと心配になる。
9時起床。頭は痛くない。Nidoにも医者がいるが、昼になってもほとんど痛みはなかったので結局行かず。
ウシヤマ君は23日にアタックすると。私たちも23もしくは24日にアタックしようと決めた。匠さんは昼からC3とするColeraまで偵察に登ることに。
そこへレンジャーがやってきて最新の天気情報を教えてくれた。
なんと、天気がズレてる・・・。
25、26日がベストで24日はColeraまではOK、と。しかも24日はそれほど風は強くないが、レンジャー達がサミットには行かず注意する人がいないから登頂はダメだ、と。クリスマスイブだからか??
匠さんがColeraから戻ってきた。空荷で登り1時間半、下り30分。
(Coleraより手前のBerlinの小屋)
(Berlinの小屋の一つは雪で埋まっている)
夕方C1からスズキさんが上がってきた。若者二人も上がってくるはずだったが、C1で高度障害が出ていて諦めて下山したとのこと。かなり脳がやられていたらしく行動や言動がおかしかったらしい
彼らは10日間での登頂を狙っていたので21か22日には登頂予定だった。コンフルエンシアからムーラスまで7時間で歩いてきたり、C1までも薄着でかなり早く上がってきていたので体力には自信があったのだろう。しかし体力だけではどうにもならないのが高所登山。特に高度障害に対する準備が必要なのだと再確認させられた。また短期間だと天候が変わりやすいここではさらに厳しい。
天気がずれたので、こんな寒くてシンドイNidoには居たくないと二人の意見が一致し、明日一旦BCに戻ることにし、23日に再びNido、24日にColera、25日にアタックと決めた。
12月22日(9日目):Nido→BC
朝から風が強い。
9時起床、朝食はマッシュポテト←飽きた。やはりポテトは主食にするべきではないね。
マットと寝袋、もう上では使わない物だけをザックにいれる。軽い。(私達はどちらかが登頂を諦め、下る可能性も考えてテントを2つレンタルしており、1つをBCにデポしてた)
今日はテントが壊れる程風が強くないし、明日にはまたNidoに戻ってくるから、テントは立てたままにした。(←これがちょっと失敗)
12時頃に下山開始。登りはあんなに辛くC1から5時間もかかったのに、下りは1時間もかからずC1まで降り、BCまでもトータル2時間で降りた。
BCはなんて暖かいんだ!Nidoとは比べものにならないくらい快適。
一番快適に感じるのはやっぱり、いつでも好きなだけ我慢せずにトイレに行けることッ!!!女子にとってはこのトイレ事情が一番ツライ訳で…
そして久々のシャワーッ⭐︎ちょー気持ちい〜ぃッ!!実に9日ぶりだからね。
INKA社のシャワーテント:10分10USD
暖かいテントで、本読んだりプルーン食べたり快適に過ごす(が、この後おそらくプルーンの食べ過ぎでめっちゃお腹がゆるくなる。BCで良かった)。
夕方、レンジャーに天気を聞きに行く。すると
「25日はもう良くない。26、27日がベストだ。」と・・・
またも変更。BCにもう1泊し、24日Nido、25日Colera、26日サミットプッシュ、にすることに。
快適なBCにもう1泊〜♪とちょっと浮かれてたら、夜中、かなりの強風。
風で何度もテントが潰されそうになる。
夜中何度か外に出てテントが崩壊しないように補修を行う。
BCでこの強風だったらNidoはもっと強いに違いない。・・・ヤバい、テントを立てっぱなしだッ…。風でテントが潰されることの多いこの山。もう心配で心配でしかたなくなる。
すると匠さん、「明日、Nidoに行ってテントを確認してくる」と。
なんてマジメなひと。
こんな面倒なことをやってくれるなんて……お願いしますッ!!
posted by Hikari
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