いよいよこの旅のメインと言うか、人生でもやってみたかったオートルート トレッキングが始まりました。
オートルートとは「Haute Route」で、フランス語で「高い道」と訳されます。
本来ならフランスのシャモニーから、スイスのツェルマットまでで、個人差にもよるが約16日間のルート。
でも、僕等に許された時間は11日間だったので、
途中のスイス・サンブランシェの町からツェルマットまで歩くルートを設定しました。
そして、僕等の教科書はコレ。
シェルパ斉藤氏の「世界10大トレイル紀行」。
氏とほぼ同じルートを歩き、氏のおそらく6日目からスタートすることにした。
詳細なガイドブックを手に入れることができなかったので、
無料GPSアプリ(オフラインで使えてとても優秀。道はほぼ完璧に網羅されています。)を使い、途中の宿等にある地図を見てアップダウンを予測しました。
オートルートは素晴らしい。景色はもちろん、順路や次の目的地までの標識がとてもわかりやすく表示されています。
また、この道を歩く人を町の人々はリスペクトしてくれますし、歩いてる人達もとても清々しい。
1日に何十回も挨拶を交わし、つらくても笑顔ですれ違い、時にはルートや今までの旅経験について語り合う。
残念ながらこのルートを歩いている時に日本人を1人も見かけませんでした。(日本人はおろか、アジア系は僕等の他にたったの1人。)
このルートを知っている日本人が少ないということと、このルートの情報が日本には極めて少ないことに理由はあると思います。
このルートを歩くのに特別な技術は必要ありません。
体力と山慣れした足があれば十分。もっと言うなら、時間さえあれば体力もそれ程必要ではないかもしれません。
僕等が歩いてきた日本の山々やヒマラヤとは一味も二味も違った、これぞスイスの山!という素晴らしい景色を堪能できます。
いくつかこのルートを紹介するブログはありますので、僕等のブログも参考にしていただけると嬉しいです。
まず、僕等はイタリアからスイスのSion シオンという町に入りました。
ここのユースホステルに一泊し、世界一周中なので無駄な荷物が多かったので、多くの荷物をホステルに預かっていただきました。
なので、当然トレッキングが終わったらまたシオンに戻って来なければなりませんが。
そして、1日目。
シオンからマルティニーの町に鉄道で行き、さらに乗り継いで
サンブランシェという町まで行き、
ここから歩き始めます。
今日の目的地はル・シャブル。
今日は鈍った身体をリハビリがてら、軽くトレッキング。約7kmのアップダウンの少ない道のり。
町を抜け、少し森の中に入り、
Gouille a Vaudanという湖のほとりで一休みし、
お昼過ぎにはル・シャブルに到着。
お宿はココ。
「B&B Le Baraque」
とても清潔で、格安でウェルカムドリンクにビールやワインを頂くこともでき、朝食も充実!
許可をいただき、食べきれなかった朝食を包んで昼ご飯にさせていただきました。
ここで会ったスペイン人夫婦としばらく旅を共にし、色々と教えていただきました。
これもこのルートの醍醐味!
大体次の目的地は同じになりますので、顔見知りがたくさんできます。
僕等は結局、このスペイン人夫婦、次の目的地で会うUSアーミー一団、オランダ人単独トレッカーと長い間行動を共にしました。
僕等が歩いた2015年7月7日〜17日の気候・状況について
・朝晩は冷え込むが、昼間は強烈に暑くなる。日光も強いので日焼け止めは必須!肌がボロボロになります。
・雨はほとんど降らず。
・雪は所々残ってはいたが、アイゼンは必要なし。
(ただ、所々雪が残って危険を感じる場所もありま、不安な方は持ってると役に立つかも。)
・僕等はアプローチシューズでのトレッキング。
これでも十分ですが、足首までカバーしている登山靴の方がより有用。
・できればトレッキングポール持参が良い。
毎日毎日、かなり長い時間歩かなければならなく、アップダウンも厳しい。日によっては1000m以上のアップダウンを数回繰り返さなければならない場所もあり。しかも、毎日の最後はかなり長く急な下りを歩かなければならない。足に力が無くなってきてからの下りなので、ポールはめちゃめちゃ役に立つ。
実際僕等も何度もポールに救われました。
・僕等はかなり荷物が重く、僕が18kg、妻が13kg程。これでは重すぎた。
おそらく10kg未満が普通だと思います。荷物は厳選して、少な目にしてください。
・毎日洗濯でき、遅くとも次の日の朝には乾く。
・ウェアは1〜2枚で十分です。ただ、冷え込むのでライトダウンがあると役に立つ。
2日目に続く。
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