4月25午前。カトマンズで大地震があった。僕等の宿泊していたホテルの向かいの道が瓦礫で埋まっている。ホテルは大丈夫だろうか。お世話になった人たちの安否は?ガイドのバル・クマールは連絡が取れ、無事らしいが、多くのロッヂが倒壊したらしい。

エベレストの日本人登山隊は残念だが、去年の雪崩に引き続き、今年も登山はできないだろう。エベレスト街道で会った多くの日本人の安否も不明。ただ無事を祈るばかり。

僕等は24日に日本に帰ってきました。

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4月20日

今日から黄龍・九寨溝ツアー。

4時ホテル出発し、9時間程バスに揺られ600km離れた世界遺産・黄龍へ。しっかり2時間おきに休憩&お土産タイムがある。中国人は中国国内でも爆買。我先にと競う姿は国内外変わらない。

しかし、ガイド始め全員中国人。外国人は僕等だけ。英語が全く通じない。大学の時第二外国語がチャイ語だったが、数字と基本的な数語しか憶えてない。意思疎通ほぼゼロのツアー。どうなるやら。

 

黄龍は言わずと知れた観光名所。五彩池がある。とても綺麗!いつか見たかった世界遺産。エベレスト街道やインドでの旅が予定より早めに終わったから見れた景色。大満足!でも、それ以外の池や滝は水が無い。ベストシーズンは6月以降。雨量が多くなる。本当ならもっともっと美しいんだろう。でも、雨量が多くなるので、雨に悩まされることもあると思うのでいつ行くのが良いのか悩ましいところ。

4月21日

九寨溝。やはりすごいところだった。水と森林のあらゆる素晴らしい景観が全部詰め込まれているよう。

でも、もう日本に帰りたい。初めて思う。

中国人の圧倒的他人を気にしないでパワーに疲れ切ってしまった。中国人はよく喋る。声がでかい。並ばない。平気でズルをする。例えバスやホテルのフロアでもタバコを吸う。いつも何か食べている。食べ方が汚い。群れる。そこら中でポーズをとって写真を撮る。写真の邪魔すると邪魔だ!!ってすごい剣幕で怒る。常に我先に。席を確保する、買い物をする、バスに乗る。列は無視。中国語がわからない人にも中国語でまくし立てる。常に自分が一番。でも、それが今の中国を支えるパワーなんだと思う。とにかくパワーが半端無い!

良いところは時間を守る。我先に!精神からだと思うが、集合時間にも我先にと集合する。たまにすごく優しい。仲間だと思うと親身になってくれる。

中国へは中国語が喋れて、中国人のようなパワーを身につけていないと体力の消耗が半端ない。特にツアーはオススメしない。中国人と常に一緒にいるとパワーに押しつぶされてしまう。

でも、九寨溝はオススメ!短期の旅行には良いと思うので是非!8時間くらい歩きますが。。

明日は夜に成都に到着し、明後日がこの50日間インド・ネパール・中国最後の1日。成都で辛〜い四川料理をたらふく食べるぞ!

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4月1日(水)エベレスト街道8日目

新年度おめでとうございます!
今年度の皆様の益々のご活躍をお祈りしております。
また、新転地・新体制での業務とお忙しい中とは思いますが、僕は新年度早々体調を崩し、かなり使えない感じになってしまいました。

5:30起床。不安が的中した。身体がダルい。頭が痛い。めまいがする。典型的な高度障害の症状。ゆっくり眠れたことが仇になってしまったかもしれない。目が覚めれば呼吸を整えるが、目が覚めずに熟睡してしまった。酸素を吸った量が少なかったかもしれない。
でも、歩ける。ここでもう一泊することもできるが、それが原因で天気が悪くなってしまったら嫌だ。歩いているうちに呼吸に気を付ければ順応するだろう。
今日はロブチェからゴラクシェプというエベレスト街道の一番奥の村に行き、荷物を置いてからエベレスト登山のベースキャンプまで行く。合計8時間以上のトレッキングで標高も5400mを超える。
大好きなチベタンブレッドを朝食にしたが喉を通らない。
とにかく歩く。
ロブチェからゴラクシェプへの道は登りだが何とかクリアできた。どんな景色だったか正直覚えていない。めまいがひどくて足元に集中しなければ転んでしまう。多分プモリやヌプチェ、ロブチェ、クーンブチェを見ながらのトレッキングだったと思う。
ゴラクシェプに着き、今日の宿泊地Yety Resortで昼食。食欲が無いのでポリッジにする。
食後、荷物を軽くし、エベレストベースキャンプに向かう。僕がどうしても行きたかった場所。夢の一つ。どんな道だったか。どんな景色だったか。正直覚えていない。本当に体調が悪かった。
ひかりさんが撮ってくれた写真だけが僕がベースキャンプに辿り着けた証拠です。
帰りはもうちょっとで死ぬところだった。ひどいめまいを感じながら、岩と雪と崖の道を帰る。体調不良で死ぬか、めまいで足を踏み外して氷河に落ちて死ぬか。今考えれば生きているのが奇跡だと思う。ホテルに着いたら強烈なめまいに襲われ、手足と顔の筋肉が痺れ、肺と気道が痙攣している。おそらく血圧も下がっていたと思う。
本当にヤバいかもしれない。バル・クマールとも相談し、明日高度を下げて、様子を見ることにする。

そんな中、今撮影中の映画『神々の山嶺』の話が聞けた!このホテルに俳優陣が1週間程宿泊し撮影していたらしい。阿部寛さんと女将さんが写真を撮っていたのを見せていただいた。他にも女優さんがいたとのことなので、おそらく尾野真千子さんもいたのだろう。3月22日にヘリコプターで帰ったとのことなので、1週間早く僕等が着いていたら、俳優陣がヘリコプターではなく、歩きで帰っていたら会えたことだろう。

4月2日(木)9日目
4:00起床。エベレスト街道もう一つの観光スポットであるカラパタールから、エベレストの背後に登る朝日を見るため早起きした。もちろん僕は行けない。地上の半分の酸素の中、極寒の雪道を標高5550mまで登らないといけない。しかも、天気が悪いので絶対に朝日なんか見れない。でも、ひかりさんは行った。最初はやめたと言って寝袋にくるまっていたが、突然行くと言い出し、バル・クマールを叩き起こし、雪がチラつく雪山に消えていった。3時間後戻ってきた。やはり何も見えなかったらしい。でも、登れたことの達成感は半端ないらしい。羨ましい。
8:30朝食。やはり食欲が無いのでポリッジを食べる。
9:15出発。
一刻も早く高度を下げたいのに、アップダウンが続き、なかなか標高5000m以下にならない。しかも今日に限ってヤクの大群が荷物を背負ってベースキャンプに向かっているので、ヤクに道を譲り進めない。
ようやく5000mを切り始めたところで少しめまいが楽になる。11:30に標高4900mのロブチェに着いた頃にはかなり体調は回復していた。ガーリックチーズパスタを食べる。ガーリックは高度障害によく効く食材なので、これからは毎食ガーリック入りの物を食べると誓う。このパスタが激ウマだった。体調が回復してきている証拠。わずか300m標高を落としただけで身体の反応は全く違う。
12:30ロブチェを出発。ここからさらに700m標高を落とす。みるみる体調が良くなるのがわかる。2日前にこの道を登ってきたが、その時は天気が良くなかった。今日は下り。天気も良い!この道は下りの方が美しい。途中
チョー・ラパスの入り口がある。元々この道を通り、ゴーキョという場所にショートカットする予定だった。この道も雪のために閉鎖されていたが、昨日通れるようになったらしいが、かなり困難。他のトレッカーも行くことはできなかった。後で聞いたらトライした人も途中で引き返したらしい。道が悪すぎる。どちらにしても、5000m以上の険しい道なので今の僕の体調では無理。無理せず、高度を下げ、遠回りしてゴーキョに向かうことにする。
4300m程まで高度を下げると体調は万全!写真を撮るのも楽しくなるし、こんな場所で立ちションもしてしまう(後載)。
まだ少しめまいはあるものの、15:00予定より30分も早くフェリチェのHOTEL PUMORIに着いた。
身体を拭き、洗濯をし、ロビーで過ごす。顔を洗ったのは6日振り!
18:00本日2回目のガーリックチーズパスタを頂く。ガーリックが効いてない。ひかりさんが食べたカレーに大量のガーリックが入っていたのでたぶん入れ間違えたんだろう。
明日はさらにもう少し標高を下げ、ポルチェという村に向かう。本来ならチョー・ラパスを使い2日間でゴーキョにたどり着けるところ、一度高度を下げ、身体が高度に順応するよう5日間かけて向かう。

高度に関しては全くわからない。
4900mまでしっかり順応できていたかと思えば、5000mでは突然強烈な高度障害に襲われる。また4900mまで高度を戻せば体調は戻るし、戻らない場合もあるようだ。エベレストサミッターでも、次に来た時は4000m手前で高度障害に襲われそれ以上進めなくなることもあるという。高度障害の怖さを知った。

20:30就寝。

写真集

雪の中をひたすら歩く。この山はクーンブチェ。image

これはプモリ。こんな感じの岩の上を渡りながらベースキャンプを目指す。プモリの手前は氷河。砂や岩で覆われているが、その下は分厚い氷。

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ベースキャンプ到着!僕ヘロヘロ。めまいで立てません。

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ベースキャンプ自体に行くことはできません。遠目から眺めるのみ。

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ベースキャンプを拡大するとこんな感じ。氷河の上にあり、氷河の割れ目ギリギリにテントが立っている。

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ガイドのバル・クマールとポーターのラクパも一緒に。

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こんな石碑がある。誰か置いていったのかな?

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その夜ロッヂのダイニングで。身体も洗ってなくて汚い。それ以上に酷いめまいと顔と手の痺れ、肺と食道の痙攣で死の寸前。

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このロッヂに泊まっていた阿部寛さんとロッヂの女将さん。と誰か。写真をいただきました。真っ黒でカッコイイ!会いたかった。

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ひかりさんカラパタール登頂!何も見えないが、この旅でひかりさんの最高到達点は5550m。僕はベースキャンプへ行く途中に高度計がさした5470m。悔しい。本来ならカラパタールからはエベレストの先っぽやローチェ、ヌプチェ、プモリを間近に見ることができる。

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こんな景色を見ながら誰の目も気にせず立ちションしたことがありますか?メッチャメチャ気持ち良いですよ〜!

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朝のカラパタールは曇りだったが、その後なかなか良い感じに晴れて気持ち良いトレッキングになりました。

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5000m切って高山病から回復!元気になりました(^_^)

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地震前後のホテル向かいの大きな水場の写真比較。瓦礫で埋まっている。酷いことになった。

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