4月18日

昨日、またも飛行機が飛ばないと心配したが、遅れて中国四川省成都に到着。一緒のホテルに泊まっていた拉薩(チベットのラサ)に行く人たちはまたもキャンセルかもしれない。朝の便は既にキャンセルになっている。お先にネパールを脱出させていただきます。

飛行機では非常扉の横の席だった。非常扉の席は少し広いが、しっかりと説明書を読まなければならないし、荷物を席の下に置けない。かなり不便。中国語と英語の説明書きなので中国人をこの席にすれば良いのに(席は前もって予約できない便)、なぜか唯一の日本人の僕等。一生懸命説明書きを読みながら非常扉の開け方をデモしているとCAに「扉に触れるな」と叱られる。触れてません!言われた通り一生懸命勉強してるんです!!

理不尽にイライラしたがここは抑える。しばらくして携帯のKindleアプリに入れている国志を読もうと携帯を取り出すと、「携帯は切れ!」とCA。横の中国人もため息。もちろん機内モードだし、そもそもSIMフリーの携帯じゃないから電波なんて出ません!

なんかイライラする。こんな調子で中国で生きていけるだろうか。

成都到着。空港でお金を下ろし、公共バスで成都北駅へ。案内板通りに行くと簡単に見つかる。しかし、成都!マジでデカイ!キレイ!!日本のどの都市とも違う、広くて、デカくて、綺麗で、圧倒される。想像と違っていた。一部の金持ちと圧倒的多数のお金を持たない人の国と思っていたが、少なくとも都市部は整然とし、煌びやかで、少しいやらしさも感じるが本当にお金があるんだなーって思う。

もちろん広大な都市部の外に出るとかなり雑然としているが。

アゴダで予約しているホテルに向かう。成都享督青年旅舎(日本に無い漢字なので近いものに)。アゴダの地図が完全に間違っている。広大な成都で英語も通じない人達の中でどうやって探そうか途方に暮れていると、3人組の酔っ払いおじさんが携帯アプリを使って助けてくれた。初めて優しい中国人に会った。

アゴダの示す場所から15分程離れたところにホテルを見つける。2人2泊4000円未満。ビールと水2本付き。部屋もキレイ!素晴らしい!!

しかし!中国ではFacebookもLINEも日本の大部分のサイトも、グーグルを始めとする検索エンジンもGメールも使えない。てっきり忘れてた。中国では僕等が日常的に使っている携帯機能がほとんど使えないことを。かなり不便。なぜかブログはイケる。皆さんも中国に行く際はご注意を。。

4月19日は20日からの九寨溝と黄龍のツアーの予約と市内観光に1日費やす。やはり屋台の飯は美味い!安い!!でも、まだ四川らしい辛いものに出会っていない。

明日以降に期待。

 

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3月30日(月)エベレスト街道6日目
夜中に眼が覚める。鼻が詰まっているのと酸素の薄さで息苦しい。鼻が詰まっていると酸素を取り込むことができずに高度障害が起きる可能性が高くなる。息苦しくて1時間に1回目が覚めてしまう。早く朝になって欲しい。
6:00起床。2:00くらいからはぐっすり眠れたが、頭が軽く痛い。身体も結構浮腫んでいる。高度障害が出始めたか?妻も後頭部が痛いと言っている。
ガイドのバル・クマールは額の部分の痛みは問題無いと言う。僕は額の痛みなので大丈夫か?後頭部が痛いと問題らしい。でも、妻はまだ軽い痛みなので大丈夫と
今日は曇り。またまた高度順応日に天気が悪くなってくれて運が良い。今日は軽くトレッキングをして、高度に身体を順応させる。
9:00出発。ディンボチェ村の裏山を登る。身体が重いし、雪が降ってきた。雪が強くなる可能性があるので4750m地点で引き返す。
今日はこの後ずっと雪。強くなるばかり。外は一面真っ白で止む気配も無い。明日チュクン・リ5550mに登る予定だが、可能なのか?しかも、おそらく発熱している。軽い頭痛と身体が少し重い。ガイドのバル・クマールは大丈夫だと言うが、高度順応、風邪、天候と明日からのトレッキングが心配
12:00昼食。ピザとパスタを平らげる。
熱のためだと思うが眠たい。だけど、4000mに超える場所での昼寝は危険なので無理矢理起きておく。寝て治したいが寝てはいけない。かなりキツイが、絵を描いたり、シリトリしたり、日本に帰ったら何がしたいか想像しながら過ごすと結構時間が経つのが早かった。
この大雪の中、西洋人のトレッカーが30人程このロッヂに到着した。寒い中本当にご苦労様です。皆一様に明るい。寒いはずなのに。一日中ゆっくりしている僕の方が疲れた顔をしている。
18:30夕食。食欲はないが、ベジヌードルスープとシブトンジュースをいただく。シブトンジュースはここクーンブ地方の名産品。これから徐々に販売を拡大したいとのこと。栄養価が高く、高度障害にも効くらしいので積極的に飲む。

インターネットの情報だとこれから3日間雪は降り続けるらしい。でも、山の天気はわからないので、明日の状況を見て先に行くか、もう1日stayするか決める。どちらにしろ、コンマ・ラパスやチュクン・リへの登山は絶望的。
SpO2は85% 心拍数が120 心拍数がかなり高いが、酸素飽和度はなかなか良い。高度には順応しているらしい。ひかりさんは心拍も安定している。バッチリ順応しているようだ。
風邪薬を飲む許可を得たので、パブロンを飲む。
19:30就寝。

3月31日(火)7日目
今年度最終出勤お疲れ様です!
送別会、打ち上げ等でお疲れでしょう。
私達は自由にやらせてもらってまーす。

6:00起床。パブロンのお陰でぐっすり眠れた。昔から僕の身体にはパブロンが合う。
天気は快晴!けど、外は完全な雪景色。
チュクン・リの登頂や一つ目のパスであるコンマ・ラパスの通過は絶望的。残念だが、予定を変えて、今日はロブチェ村に向かうことにする。
7:30朝食。バル・クマールがポリッジは腹持ちが良いと言うのでオートポリッジとリンゴを食べる。
8:45出発。
一面真っ白で日光の照り返しが強く、サングラスをかけていないと目を開けられない。
道はかなり滑りやすくなっている。滑って道を踏み外したら200m下まで転げ落ちる細い道。
一面雪景色なのに、陽が当たっている場所は30℃弱になっていると思う。半袖で十分。
昼食のトゥクラまではタボチェ6367mやチョラチェ6335mを左手に、背後にアマダブラムを見ながらの軽い登り。
11:15トゥクラ4620mに到着し、昼食。チベタンブレッドカレーを食べる。美味い!

今朝カラパタールに登ってきたという日本人の一人旅のおじさまに会った。数日前から高山病予防に良いとされるダイアモックスという薬を半錠ずつ飲んでいるらしいので高山病は無かったと言っていた。でも、手足の先が痺れると言っていた。これはダイアモックスの副作用。あまり安全な薬ではない。利尿作用も強いのでトイレの回数は増えるし、その分水分も多く摂取しなければならない。僕等の状況を見てガイドのバル・クマールは飲まないで大丈夫と判断した。でも、今になって飲んでおけばよかったんじゃないかなって少し後悔している。
12:15出発。ここから前半は少しキツイ登り。雲が出てきてかなり寒い。登りきったところに過去にエベレストで亡くなった方々の慰霊碑がある場所がある。日本の方の慰霊碑もある。曇っていてあまり景色が見えないが、晴れていると絶景とのこと。
そこを越えると軽い登りが続く。左手にプモリ7165mやクーンブチェ6665m、右手にヌプチェ7861mを眺めながらのトレッキング。かなり疲れが溜まってきているが、カッコイイ山を見ると少し元気になる。
14:40ロブチェ4910mに到着。本日はPeakXVに宿泊。5000mまで目前の所まで来た。
凍えながら17:00のストーブタイムと18:00の夕食を待つ。この時間がいつもツライ。広間で寝袋に入って過ごす。
18:00ダルバートを食べ、バル・クマールと明日について話す。
明日はとうとうエベレストベースキャンプへのトレッキング。8時間以上歩く。
二人とも高度に関してはまだ問題無いと思う。僕も調子が戻ってきているようだ。明日から5000mに48時間程滞在するので少し心配。ここまでたどり着けるのは4人に3人と言われている。さらに、その中の半分は高度に順応しきれず高度を下げるなど予定外の行動をしなくてはならない。僕らは今の所非常に良いようだ。明日から48時間無事に過ごしたい。
19:30就寝。

写真集

ディンボチェ村の裏山に登ったが、雪が降ってきたのでここで退散。一応僕等の高度最高到達点でパチリ。image

7日目。なんと、昨日まで緑だったのに、一面真っ白!!チュクン・リやコンマ・ラパスは絶望的。ルートを変更してロブチェに向かう。

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晴れると気持ち良い!昨日まで全く見えなかったアイランドピークがハッキリ見える。

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今日から4000m前後以上はずっとこんな景色。5000mに近付くともっと雪深い道を進まなければならない。

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こんな道を何時間も歩き続ける。たまにぬかるんで歩きにくい道は、道から逸れて新雪をラッセルしながら進む。

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それでもヤクはいつもと変わらず荷物を運び続ける。この時期はエベレスト登頂を目指す登山隊の大量の物資をヤクやポーターがベースキャンプまで運ぶ姿をよく目にする。

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昨日降ったばかりの雪なので書いてみる。

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慰霊碑。ポコポコ出っ張ってるのが全部慰霊碑。これだけでなく本当に沢山ある。

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この場所はもう一度通る。その時は晴天!すごい景色でした(^_^)後日アップします。

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左がタボチェ。神が降り立つという神聖な山の一つ。登山は禁止されている。右がチョラチェ。

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さらに雪道を進む。左手にプモリやクーンブチェがそびえる。

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ロブチェに到着!

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