4月17日
四川料理や三国志、パンダ、九寨溝や黄龍の拠点。中国は成都へ飛ぶ。今の僕等の愛読書はもちろん三国志。
飛ぶ、はずだったが、中国の天候不順でキャンセル。
6時間待ってキャンセルが決まった。
空港でお昼ご飯を提供してもらい、タメル地区のMALLA HOTELを航空会社が用意してくれた。前に泊まっていたBright Starの近く。カジノも併設された高級ホテル。
僕等の旅では泊まれないホテルなので不幸中の幸い。明日も同じ便に席を用意してくれるらしいのでよかった。
また、予約していた成都のホテルにもSkypeを使い国際電話し、今日のキャンセルと明日から2泊分に予約を切り替えてもらいこちらもうまくいった。
Skypeの国際電話も激安だし(1分2〜3円くらい)、中国の安宿でも英語が通じるのは嬉しい限り。
今日はしばしリッチに過ごそう!
そして今日は4月18日
振替の飛行機も無事席を確保でき、空港のロビーにて便を待つ。
しかし、中国人!TIC(This Is China)!!
中国国際航空で中国に向かうので同じく便がキャンセルになった大量の中国人とホテルを共にしたが、見ているだけで疲れる。神経が擦り減る。なんでこんなにうるさい?なんでこんなに群れる??列を守らない??タバコをホテルの廊下に平気で捨てる??プラバシーゾーンに土足で入り込んでくる??
何か褒めたいが、今のところ見つからない。
これから中国に向かうのに不安になってしまった。一週間正気を保てるだろうか。TIJ(This Is Japan)を貫き通せるだろうか。
なにはともあれ、いざ中国へ!!
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3月28日(土)4日目
5:30起床。夜の間に何度か目が覚め、手指の浮腫みを感じていたので軽い高度障害を心配したが問題無し!起きるとすぐに浮腫みは取れ、頭痛などの症状も無い。
部屋の窓からコンデが朝陽に照らされ輝いている。雲一つ無い。快晴。
7:00朝食、ハッシュドチーズポテトとミルクコーヒー。めちゃめちゃ量が多かったので朝ご飯としてはヘビーだったが、卵を半熟にする等粋な技を使う。味は最高!妻もベジフライドポテトを食べたがこちらも美味&ヘビー。
8:00昨日乾かなかった洗濯物をリュックに括り付け、出発。ウィークエンドマーケットを15分程観察。ウィークエンドマーケットは野菜や肉や衣類や食器類を売っている。全て人力でここまで運んでくる。本当にすごい人たちだと思う。でも、これも一つの仕事。インフラが整ってしまったら多くのポーター達が職にあぶれてしまうだろう。壊してはいけない文化なのかもしれない。
トレッキング開始!
ナムチェから少し高度を上げ、その後はしばらく平坦な道が続く。この道がスゴイ!まず、右手にタムセルクの力強い姿を見ながら20分程トレッキングすると、正面にエベレスト8848mとローツェ8414m、右前にアマダブラム6856mが姿を現わす。初めて肉眼でエベレストを見れた!雲一つ無い、完璧な景色。大満足!歩く程に3山が近づき、特にアマダブラムの真の姿が露わになってくる。「母の首飾り」という意味で、「首飾り」や「子供を抱く母の姿」と表現される独特の形。さらにエベレストの西側にタンボチェ6367mがドドーンと横たわる。約1時間程絶景ルートを歩き、下り坂に入ると山々は隠れてしまう。
約300m程高度を下げ、川沿いの村プンキテンガ3250mで昼食。Nagarkot Restaurant。
ベジダルバートが絶品!今まで食べたダルバートの中で文句無しに1番美味い!ダルバートは店や家庭ごとに全然味が違うから毎日食べても飽きない。でも、お代わり自由だから食べ過ぎてしまうので、昨日から昼飯だけにしている。
昼飯を終えてもまだ快晴は続いている。ここからは約2時間半で600m程登る。ゆっくり、しっかり呼吸しながら登る。高度に順応させる。途中カンテガ6779mが姿を現わす。別の方向から見ると「牛の背骨」の形に似ているのでシェルパ語で牛の背骨の意味のこの名前がついた。
15:00今日の目的地タンボチェ3860mに着。約7時間のトレッキングだった。
HOTEL HIMALAYANの僕等の部屋からはエベレストやローチェが見える絶景ビュー!でも、水も電気も貴重品。部屋に電気は無いし、洗面に使える水も限られている。まぁしょうがない。
身体を少量の水で拭き、外を散歩する。ここタンボチェはゴンパ(寺)で有名な場所。でも、今日は中を見ることができなかったので、外観だけ少し観察し、パン屋に向かう。
ブログ等で度々紹介されていたので興味があった。カトマンドゥでパンを食べると、安くて20Rs程度だが、標高が高くなるにつれて、パンの値段も爆発的に上がる。店員さんオススメのアップルパイ400Rsとコーヒー100Rsを2人で分ける。普通に美味い!久々にお菓子を食べた。野良馬に食べ終わった後の皿を舐められながら、1時間くらい日向ぼっこして霧が出てきたのでホテルに戻る。ガイドと話しながら時間を潰し、夕食。マッシュルームトマトピザとホットチョコレート(ミロ)。まぁまぁの味。そうこうしているうちに霧が晴れて星空と山々の景色になる。寒いので星空の写真はまたの機会に撮ることにし、21:00就寝。
とうとうエベレストを肉眼で見ることができたし、朝からずっと絶景の中のトレッキングは今までのトレッキングの中でもちろん1番。中には高度障害のため頭痛に悩まされていたり、引き返す人も見かける中、僕等の高度順応は順調らしく、全く問題無し。既に富士山を超える高度での宿泊となった。本来ならこの村に2泊する予定だったが、順調に高度順応できているので明日はさらに4300m程の村まで行き、そこで高度順応のために2泊する予定です。
3月29日(日)5日目
1:00。目が覚め、外を見てみる。星と山がキレイに見えている!写真を撮りたい!!ってことで、妻と外に出て写真を撮る。寒すぎて鼻水と涙がぼたぼた垂れ流れていたため、あまり細かい調節をする余裕がなかったが、この時の精一杯の1枚が撮れた!(後載)
6:00起床。相変わらず全部見える!部屋の窓からはエベレストとローチェとアマダブラムが朝陽を受けて輝いている。
今日も高度障害はない。3800mにも順応できたようだ。
朝食前に外へ出て写真撮影。雲一つ無い透き通った空気。山々。こんな綺麗な村は見たことがない。贅沢な村。
ガイドとバル・クマールが言うには、時間が無い人やあまりトレッキングに慣れていない人でもここタンボチェまでの旅は是非して欲しいとのこと。確かにここまでくればエベレストやエベレスト街道の象徴アマダブラムがバッチリ見えるし、本当に気持ちの良いトレッキング。僕らからも是非ともお勧めしたいルート。
朝食はシェルパシチューとハッシュドポテトフライドエッグの朝食。シェルパシチューはおそらく昨日の余り物の寄せ集めだろう。ボロボロの麺やマカロニや野菜が入ってる。味はまぁまぁトマト味。ポテトを1人1品オーダーすると少しヘビーだが、シチューに合わせるちょうど良い。
8:15出発。
最初は下り。森の中なので雪と氷と泥のぬかるみ。気を付けて歩く。坂を下りきりドゥードコシ川沿いに着くとアマダブラムの為に用意されたような美しい景観が広がる。しばらくエベレストやローツェ、アマダブラムを観ながらのトレッキング。どんどん近付く。
12:00ソマレ村で昼食。ベジダルバートとミルクティー。味は普通。でも、バル・クマールが漬物のようなものを持ってきてくれた。ぬか漬け沢庵のような味で美味い!ご飯がかなり進んだ。名前はネパール語でアチャール。ピクルスでも通じる。どこの家庭でも作るらしいが辛さが家庭によって違うので注意!
13:00出発。ここからは約2時間の登り。荒野の中を行く。エベレストはヌプチェの陰に隠れここから数日間見えなくなるが、その代わりアマダブラムが益々近付く。
15:00ディンボチェ4310m到着。ガイドのバル・クマールの家Alpine Resortに2日間宿泊し、4000mに身体を順応させる。
7時間のトレッキングで高度を500m程上げた。終始見所の多いトレッキングで軽く疲れたが、気持ちは明るい。
身体を軽く拭き、洗濯し、広間で過ごす。
18:00夕食。ダルバートタルカリを食す。美味い!アメリカ人もダルバートを食べていて、何故か「キムチ」を要求している。すると、秘伝っぽい古〜いコチュジャンが出てきた。美味いけど、何で??
あと、また沢庵みたいなの(アチャール)も出てきた。昼のアチャールとは色が全然違うけど味は同じ。この辺りの保存食みたいなものか?妻が頼んだスチームモモはフライドモモになって出てきたがこっちも美味い。
その後、アメリカ人のハビエルと日本のハーフ女性カップルに富士山について質問を受けた。両親や彼女とかと行くと言っている。ルートや時期、オススメのビューポイント等を聞かれるが、ほとんど答えられない。妻がロンリープラネットを使って対応したが、おそらく今後他の誰かに聞くか、ロンプラを買って調べることだろう。
20:10就寝。
写真集
今日のナムチェはバッチリ晴れた!
こちらは部屋からのナムチェ。景色が異常。
この写真じゃ小さすぎて分かりにくいが、エベレストが見えた! どれがエベレストか、わかる人にはわかるだろう。
拡大するとこんな感じ。左っ側に隠れて顔だけ出して少し白い煙を吹いている黒い山がエベレスト。右はローチェ。エベレストを隠している山も7900m近くあるヌプチェ。
エベレスト街道はエベレストに向かってズンズン進む。
ヤク達はこんな感じで着飾っています。
タンボチェに到着!ゴンパの村。
ヤクと小ヤク
タンボチェのパン屋のアップルパイ。
夜。鼻水と涙を垂らしながら撮った精一杯の一枚。小さいけどエベレスト、ローチェ、アマダブラムとタンボチェ村。
エベレストを背景にヨガしてみたり。
タンボチェ出発!
エベレスト街道の象徴アマダブラムと。めちゃめちゃカッコいい山。標高は6000m台だが、登頂するのはエベレストよりも技術が必要で難しいらしい。
ヤク達と共に歩く。カウベルの音に癒される。
ディンボチェに到着!かなり雲が出てきて、奥に見えるはずのアイランドピークが完全に隠れている。
標高が高いのでロッヂ内にいても寒い。フリース、ダウンジャケット、ダウンパンツ、レインウエアを着た上で寝袋に包まってストーブが焚かれるのを待つ。
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